大相撲の関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、大関昇進を懸けた15日間の戦いに挑む。春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)を翌日に控えた9日、土俵祭りに出席。「気持ちは高ぶっているけど、さらにいい緊張感を出せるようにしたい」と、高揚を隠さず意気込んだ。

準ご当地の大阪で地元や後輩の声援が後押しする。初日は母校の兵庫・仁川学院小から児童ら100人が応援に駆け付ける予定。この日の土俵祭後も、殺到したファンに写真撮影などで対応し、貴景勝は「ありがたい気持ち」と感謝した。初日の対戦相手は過去5戦5勝で、埼玉栄高の先輩でもある平幕妙義龍。「自分の中で最もいい体の持っていき方をしてきた。あとは腹を決めるしかない」。大関昇進の目安は10勝以上。平成最後の場所で、注目必至の22歳が覚悟を決めた。