日本相撲協会は、大相撲春場所千秋楽の24日、本場所会場のエディオンアリーナ大阪内で三賞選考委員会を開き、各賞が決まった。

殊勲賞は、千秋楽結びの一番まで優勝の可能性を残し、14勝1敗の好成績を挙げた西前頭4枚目の逸ノ城(25=湊)が受賞した。新入幕で13勝を挙げた14年秋場所以来、2度目の殊勲賞(三賞は同じ場所でダブル受賞した敢闘賞と合わせ3度目)となった。

敢闘賞も1人。この日の直接対決で勝った方が受賞という一番で、新入幕2ケタ勝利を目指した東前頭13枚目の友風(24=尾車)を突き倒しで破り、12勝目を挙げた東前頭7枚目の碧山(32=春日野)が3度目の敢闘賞(三賞通算も3度目)を獲得した。やはり勝てば12勝で受賞の条件付きだった西前頭8枚目の琴奨菊(35=佐渡ケ嶽)は、竜電(28=高田川)に寄り切りで敗れ受賞を逃した。

技能賞は、千秋楽の栃ノ心戦で勝った場合の条件付きだった関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、2場所連続2度目の技能賞(三賞通算は7度目)を決めた。