大相撲で昇進問題を預かる審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)が、大関とりの関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)について「今日の相撲を見ないわけにはいかない」と、大関昇進は千秋楽の取組後に明言するとした。

春場所千秋楽の24日、三賞選考委員会に出席。昇進か、見送りか。審判部での議論では「いろんな意見が出ている」と、満場一致の結論は出なかったという。

10勝以上が昇進目安となる中、千秋楽で大関栃ノ心に勝てば10勝に到達する貴景勝を「いい相撲は取っている」と、改めて評価。14日目は平幕逸ノ城にあっけなく敗れるなど「緊張感が後半になって出ている」とも話した。

すでに9勝を挙げ昇進目安の「三役で3場所33勝」としているが、阿武松部長は星勘定と内容では「両方(が大事)です」と、慎重に語った。