大相撲夏場所で初優勝した前頭朝乃山(25=高砂)が、稽古とトークショーで合わせて5000人もの観衆を集める、ド派手な凱旋(がいせん)帰郷を果たした。

12日、まずは富山県射水市で行った高砂部屋の合宿に参加。平日の午前にもかかわらず、約3000人が集まった。午前4時には約30人が集まる熱狂ぶり。ストレッチのため土俵下に座っただけで「オーッ」と歓声が上がり、若い衆らと計10番取って全勝すると大歓声に包まれた。「ああいう歓声の中で相撲を取れたのはうれしい」と喜んだ。

夕方には富山市に移動してトークショーを行い、こちらも約2000人が集まった。商業施設の1階広場で実施したが、吹き抜けの4階まで見守る人が多数。夏場所千秋楽の表彰式で、土俵に上がったトランプ米大統領と握手を交わした際の「ありがとうございます、と4回言った。手が大きかった。力士と一緒ぐらい」というエピソードを明かし、会場を盛り上げた。