大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、自動車大手トヨタの支援を得て、史上最多を独走する43度目の優勝に挑む。名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて25日、愛知・豊田市で本格的な稽古を再開。トヨタの豊田章男社長と親交がある縁などで今年、部屋宿舎が昨年までの名古屋市からトヨタスポーツセンターに移った。クーラー完備の常設屋内土俵で、約1時間半汗を流した白鵬は「あらゆるものがそろっている」と絶賛。七夕の初日、会場で公開される短冊に「V43」と記し、2場所ぶり頂点を見据えた。

同センターは約63万平方メートル、東京ドーム約13・5個分の広大な敷地を誇る。J1名古屋グランパスが練習するサッカー場は3つ、野球場と体育館が各2つ、他にも陸上競技場やラグビー場など。各競技でトップクラスの選手が属し、宿泊施設も充実。一部を宿舎として利用している。それだけに「来てくれたらありがたい」と、関取衆の出稽古を歓迎した。