大相撲の横綱鶴竜(33=井筒)が26日、母国モンゴルから成田空港に再来日した。

7場所ぶり6度目の優勝を飾った名古屋場所千秋楽翌日の22日に出発し、4泊5日の短い“夏休み”だったが、先に現地入りしていたムンフザヤ夫人と2人の子ども、さらに両親と会って優勝を祝福され「気分的にはリフレッシュできた。

名古屋で優勝したのも初めてだし、優勝してモンゴルに帰ったのも初めてだったから、すごくうれしかった」と、笑顔で話した。

現地では馬に乗るといった特別な出来事はなかったといい「肉ばかり食べていた」と、笑いながら明かした。羊肉が好物とはいえ「もう十分。ずっと肉ばっかり。あっさりしたものが食べたい。そうめんとか」と、日本食が恋しくなっていたことも告白した。

今年の名古屋場所は涼しかったが、再来日したこの日は晴天で30度を超えていた。人目を避けて屋外での取材を促した報道陣を、むしろ気遣い「暑いから中でやりましょう」と、外国人観光客に取り囲まれてもお構いなし。気取らない性格そのままに、一般利用者の握手の求めにも応じていた。

27日には夏巡業最初の開催地・岐阜市に入る予定で、28日から計22日間開催される巡業に備える。「いつも通り、巡業から体をつくっていきたい」と、秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)を見据えていた。