大相撲の前頭朝乃山(25=高砂)が1日、出身の富山市で行われた巡業で、5000人の大観衆に迎えられた。

5月の夏場所で初優勝した効果もあり、入場券は完売。朝稽古では横綱白鵬に指名され、ぶつかり稽古で約5分間、胸を借りた。砂まみれになって向かっていく姿にファンは熱狂。朝乃山は「声援は聞こえていた。富山のファンのために頑張ろうと思った」と力に変えた。7月の名古屋場所前、白鵬のもとへ出稽古した際は脳振とうのような症状で途中打ち切り。「簡単に胸を借りられる横綱ではない。思い切っていった」。全力士の大トリで稽古し、成長した姿を故郷に披露。白鵬も「いい稽古だった。なかなか意識が高い」と褒めていた。