大相撲夏巡業が18日、札幌市で行われ、前頭明生(24=立浪)が申し合い稽古で7番取るなど汗を流した。

17日には横綱鶴竜から、連日土俵に上がる姿勢を評価され「強くなろうという姿勢が出ている。これから番付が上がってくる」と最注目力士として挙げられた。横綱イチオシのホープは「まわりを見てくれていて、本当にありがたい」と照れくさそうに感謝した。

今巡業のテーマは「相手を知る」だった。「個人的に、ライバルと深く付き合いたくない」と他の関取衆との交流を避けてきたが、今回の巡業では同世代の阿炎、阿武咲と食事に出かけた。「最近はいろんな人の考えを知ることも大事なんじゃないかと思うようになった。人それぞれで面白いなって」。自己最高位の東前頭4枚目だった名古屋場所では、4勝11敗と上位の壁を痛感。さまざまなアプローチで目標の新三役を目指す。【佐藤礼征】