大相撲秋場所(8日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が2日、同所の相撲診療所で行われ、昨年の世界ジュニアでモンゴル代表として活躍したトムルバートル・テムレン(18=出羽海)と、松崎龍之介(18=立浪)の受検した2人が身長167センチ、体重67キロ以上の体格基準を満たした。

福岡・希望が丘高で全国8強などの成績を残したテムレンは、中学までモンゴルに在住。モンゴル相撲を始めた8歳頃から、当時元横綱朝青龍が全盛だった日本の大相撲に憧れを抱いてきたという。中学時代は日本語の授業が充実している私立学校で勉強に励んだため、日本語に不自由はない。前相撲は興行ビザ取得後になり、11月の九州場所で初土俵を踏む見通し。「得意は押し相撲。1番上、横綱を目指したい」と目を輝かせた。

松崎は“脱サラ”して角界に飛び込んだ。相撲部に在籍していた大分・東九州龍谷高を卒業後「車が大好きだから」と、福岡県内にある自動車関連の会社に就職。4カ月勤めたが、高校の先輩が立浪部屋に所属していた縁もあり、退職して同部屋への入門を決意した。目標の力士は「突っ張りに迫力があって男らしい」と、現九重親方の元大関千代大海。高校時代は県大会で3位に入った実績がある。「幕内を目指して頑張りたい」と意気込んだ。