横綱鶴竜(34=井筒)が秋場所8日目の15日、休場した。日本相撲協会に提出した診断書によると「左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷疑い。左膝痛に対して今後精査予定である。本日より約2週間の安静加療を擁する見込み」。再出場はしない。8日目の相手、玉鷲は不戦勝になる。
鶴竜はこの日、両国国技館の相撲診療所で診察を受けた後、取材に応じた。以下、一問一答。
-状況は
「詳しい検査は休み明けになる。(連休中で)いつもの病院に行けなかったから」
-ケガの箇所は
「左膝ですね。場所前から気にはなっていた。足の動きが悪い。足が全然出ていない。力が入っていないのかなという感じを受けている」
-取組中に痛めたのか
「ずっと場所前から気になっていた。激しい痛みはなく、大丈夫かなと思っていた。自分でも、この3日間、(相撲を)取っていて何か不思議な感じだった。受け止めていないし、足も出ていない。影響が出てきたのかな。立っている時も突っ張っている感じがあった。ずっと突っ張りのようなものが場所前からあった」
-最初に痛めたのはいつか。巡業中か
「ずっと(痛みは)あった。何だろうなと思って。詳しくはMRIをとってみて」
-再出場はあるか
「厳しいと思います」
-師匠と話したか
「一応、はい」
-横綱として無念だと思うが
「ああいう相撲を取り続けるのはよくないということ。ただ出ればいいというものではないですからね。昨日もはたかれて落ちるようなはたきではない。足が動いていないと感じた。初日から小手先のような勝負で、しっくりくる相撲ではなかった」
-先場所優勝して迎えた秋場所だが
「1つ自信をもっていっていたところ。何でだろうという感じ、不思議」
-秋巡業は
「詳しく検査してみてです」