東前頭5枚目の千代大龍(30=九重)が、大関豪栄道(33=境川)に敗れた。3度も呼吸が合わず、4度目の立ち合い。当たり負けてはたきにいったが、一気に押し出された。

立ち合いで右ほおを張られ、口元を相手の頭でかまされたため、取組後に大流血。支度部屋に戻って風呂から上がっても「病院行こう。血が止まらない。こういうケガが一番嫌。こういう地味なやつがやっかい。最悪。メシが食えないよ」とぼやいた。

支度部屋の鏡で確認すると、上唇の裏側がざっくりと切れていた。「来場所に向けて、はぐきと唇を鍛えよう」と流血しながらも、冗談を飛ばした。「2勝9敗。肉食いに行こう。しみるのが分かってても鍛える。レバー5人前くらい食おう」と、どこまでもタフだった。