大相撲の現役横綱と、引退して親方として相撲協会に残っている元横綱による会合の「横綱会」が30日、福岡市内で行われた。

八角理事長(元横綱北勝海)をはじめ親方衆5人、現役の白鵬と鶴竜の計7人が参加。2時間余り、食事をしながら交流した。九州場所前の恒例行事で、昨年は現役として参加し、今年は親方として初参加となった荒磯親方(33=元横綱稀勢の里)は、会合の中での話として「去年は暗かったけど、今年は明るいって言われましたよ」と、笑いながら話した。

事実、この日の会合後は報道陣の前でも笑顔が絶えず、話は31日に行われる弟弟子の大関高安と演歌歌手杜このみの婚約発表会見にも及んだ。自身が独身であることには「幸せのポイントは人それぞれ違うから」と、自らに言い聞かせるように、そこそこに済ませると、婚約発表の会見場が所属する田子ノ浦部屋の九州場所宿舎の目の前とあって「花束を持って渡しに行こうかな」と、呼ばれてもいないのに、サプライズゲスト役に名乗り。さらに「あそこ(会見場)は音響がいいからね」と、2人のデュエットまで期待。なぜか演出家の一面をのぞかせた。

元横綱の親方衆としては、2番目に若い武蔵川親方(元横綱武蔵丸)と、最も若い荒磯親方は15歳もの開きがある。「15年も空いているわけですからね。早く新しい横綱が誕生して、新しい歴史が生まれることを期待しますよ」と、会合後、唯一? のまじめなコメントを発して帰途に就いた。