日本相撲協会は7日、インスタグラムに不適切な動画を投稿したとして小結阿炎(25=錣山)、十両若元春(26=荒汐)を口頭で「注意」すると決めた。

数日前、手首や足首、口元にテープを巻かれ、身動きが取れない若元春の様子を阿炎が撮影して投稿。相撲界が暴力根絶を目指す中で「不謹慎」「暴力を連想させる」「自覚が足りない」など、SNS上では批判の声が上がっていた。

この日、福岡市内で行われた時津風一門会では若元春の師匠、荒汐親方(元小結大豊)が来年3月末で迎える定年退職のあいさつの中で、弟子の行為を謝罪した。

鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)によると、九州場所(10日初日、福岡国際センター)開催までに、2人には反省文を提出させるという。

鏡山危機管理部長は「協会の看板なんだから」と、関取としての自覚の少なさに苦言を呈した。その上で「(九州場所では)土俵の上で活躍してほしい」と本場所での奮起を求めた。