先場所優勝の関脇御嶽海(26=出羽海)は3連敗で4敗目。大関昇進の目安とされた12勝に届かないことが確定し、今場所の昇進は事実上消滅した。

4日目に右目上を6針縫うケガからの連敗。この日も立ち合いでダメージを深め、宝富士に寄り切られた。「あまりに痛すぎて(上体が)起き上がってしまった。血も出たし」。ケガの影響をかたくなに否定してきたが、立ち合いで後手に回る内容で黒星を重ねた。

来場所にチャンスをつなげるためにも踏ん張りどころ。八角理事長(元横綱北勝海)は「やっぱり相撲は気持ちが大事。大関を目指すんだからもったいない」と期待するからこそのゲキ。御嶽海も「もっと考えて自分の相撲がとれるように」と気持ちを入れ直した。