大相撲の小結朝乃山(25=高砂)が、師匠の高砂親方(元大関朝潮)から初めて、横綱を期待する言葉を掛けられた。

「東京朝乃山後援会」が発足した20日、都内で「発足を祝う会」が開催され、師弟で出席。壇上であいさつした高砂親方は、弟子でモンゴル出身の元横綱朝青龍を引き合いに「今度は和製の横綱で、一緒に花を咲かせたい」と話し、約500人の参加者を盛り上げた。朝乃山は「横綱」と直接言われたことについて「記憶にない」と初めてだと明かし、驚いた。

高砂親方は今月、64歳の誕生日を迎えた。朝乃山は「横綱」の言葉を受け「定年まであと1年。難しいかもしれないけど少しでも近づきたい。まずはその前」と力説。他ならぬ高砂親方に「関脇で2ケタ勝つまで『大関』を口にするな」と言われてきただけに、番付こそ明言しなかったが、大関、横綱への意欲は強まった。「来年はもっと活躍したい」。大関、横綱へと一気に駆け上がることが、来年6場所の目標となった。