日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が25日、東京・両国国技館で行われた力士会に出席し、関取衆の前でインフルエンザ対策について説明した。今冬巡業では、30人以上の巡業参加者がインフルエンザに感染し、途中離脱。さらに十両貴源治が巡業中に感染しながらも取組に加えられたことが明らかになるなど、協会側は対応について非を認めている。

尾車事業部長は「今は冬巡業から東京に戻って来てからだが、福岡で場所前とかに予防接種を受けられるようにしたい」などと、関取衆らに話したことを明かした。

九州場所後に行われる冬巡業に参加する力士らは、巡業終了後に帰京してからインフルエンザの予防接種を受けるのが通例となっている。しかし、それでは時期が遅いと判断した。

力士会会長の横綱鶴竜は「尾車親方から先に説明があった。我々もできればそうして欲しいと思う」と賛同した。力士会からは他に、地方場所において専門的な病院を紹介して欲しいという要望なども挙がった。