大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて十両以上の関取らが出席する力士会が25日、大阪市内で行われ、尾車事業部長(元大関琴風)が新型コロナウイルスへの対応について説明した。力士会に出席した尾車事業部長は「力士らにコロナウイルスに関して注意喚起をした。とにかく不要不急な外出を控えるなどして感染を防いでくれと。万が一、協会員が1人でも感染したら本場所を中止せざるを得ないから気をつけてくれと言った」と話した。

現段階では春場所開催に向けて明確な方針は決まっていないが「無観客にするのか中止にするのか、そのまま開催するのかをこれから決めていきたい」と説明。延期の可能性については「それはない。(4月には)巡業も始まるし、やる日程がない」と否定した。

新型コロナウイルスの感染拡大は全国的な問題となっており、さまざまなイベントが中止や延期になっている。それだけに「今後の動向次第で対応は日々変わると思う」と話した。また29日に大阪市の住吉大社で行われる予定の奉納土俵入りについては「住吉大社さんの方から今年は中止にしたいと連絡があった」と明かした。

朝稽古での観客への対応や、激励会などの開催の有無に関しては各部屋に任せているという。しかし、これについても「今後の動向によっては考え直さないといけない」と厳しい表情を浮かべた。