日本相撲協会は11日、横綱白鵬(35=宮城野)が日本とモンゴルの医療従事者などへ、合計2万5000枚のマスクを寄贈することを発表した。マスクの購入費用は全額、3月の春場所で獲得した懸賞金から出したという。

白鵬は協会を通して、以下のコメントを発表した。

「3月の無観客場所では私自身、本当に祈りながら15日間土俵に上がりました。あの場所で土俵を全うできたのは、自分だけじゃなく、テレビの向こうから声援を送っていただいたファンのみなさんをはじめ、まわりで支えてくださる方々がいたからこそだと感じています。そこでこの場所で頂いた懸賞金を使って世の中のために何かできないか考えていたところ、モンゴルの関係者から『マスクが不足している』と連絡をもらいました。そして日本でも医療従事者や一般の方々の間でまだまだマスクが不足しているという話を聞きました。5月場所は残念ながら中止となりましたが、私は稽古やトレーニングなど自分のやるべきことをコツコツと続けています。食事でも野菜を多めにしてビタミンをとり、弱酸性次亜塩素酸水の消毒スプレーを常に持ち歩き、感染防止に努めています。みなさんも毎日マスクをつけての生活で自粛も続き、ストレスもあると思いますが、みなさんで力を合わせて乗り越えましょう!」