日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が3日、報道陣の電話取材に応じた。6月12日に終了した協会員らの新型コロナウイルス感染歴を調べる抗体検査の結果について「来週あたりどこかで抗体検査の結果という状況をお伝えできるんじゃないかな。はっきりとは協会の方には来ていないけど。検査機関からどういう形で協会に伝えられるか分からないけど、来週あたりに出ると思う」と見通しを語った。

また来週からは、在宅勤務中の協会執行部の親方衆も、通常通りに東京・両国国技館に出勤するという。執行部会議も行う予定だといい、無観客での開催を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて本格的に動きだすこととなる。公共交通機関を使用する行司や呼び出しの移動について「使う時はなるべく空いている時間帯を考えて出勤してもらおうと。今日、行司、床山、呼び出しには伝えた」と細心の注意を払う。

7月場所開催まで3週間を切っているが、都内では2日連続で新型コロナ感染者が100人を超えるなど、緊張状態が続く。芝田山広報部長は「協会は(警戒レベルを)最高に引き上げています。引き続き外出自粛でとは言っている。だからと言って京都ではヤマト便で感染。お中元で荷物も届くだろうし、どこで接触するか。マスクを着けることが第一の感染を防ぐこと。場所中はさらに気をつけないといけない。場所開催にあたっては接触、動線とか、感染を防ぐために環境を整備していくことが大事なところ。どういう形でやるにしても感染対策は国技館内で必要」と話した。