日本相撲協会は6日、協会員を対象とした新型コロナウイルスの抗体検査の結果について発表した。

複数の感染者が発生した高田川部屋を除いた、44部屋に所属する協会員891人のうち、抗体陽性者は5人で、比率にして0・56%だった。

5名の抗体検査陽性者のうち承諾を得られた4人はPCR検査を実施したが、全員陰性だった。残りの1名は抗体の力価が高く、5月以前に感染していたものと思われ、協会は書面にて「現時点では治癒しているとみなすことができる」とした。

八角理事長(元横綱北勝海)も書面でコメントを発表し「このたび抗体検査で、協会員が自発的に検査を受け、全員の陰性が確認できたことは意義がありました。7月場所に向けて稽古に専念できる環境が整いました。また、3月場所中には感染がなかったことも確認できました。3月場所後の感染により、1人の力士が亡くなったことは痛恨の極みであり、今後、絶対にそのような事態に陥らないよう、7月場所後にも抗体検査を実施し、協会員の健康管理、感染防止を徹底する所存です」と述べた。

抗体検査は協会員のうち希望者を対象に、5月下旬から6月中旬にかけて行われた。7月場所は19日に初日を迎える。