日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、7月場所中に飲食店で泥酔した様子の写真がネットに拡散された田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)に、最も軽い処分である「けん責」を通知したことを発表した。

不要不急の外出自粛が求められている中での田子ノ浦親方の行動について、コンプライアンス委員会の答申内容では、同親方の外出が場所前の7月17日だったことを発表した。答申には「服薬の影響や疲労から数分間眠ってしまった事実は認められるものの、泥酔して眠り込んでいた事実は認められない」と記述。飲食した場所は同親方の後援者が経営している飲食店で、店内は「ほぼ貸し切り」の状態。従業員もマスクを着用し、同席した知人との間で距離を保ちながら飲食を行っていたため、感染予防に相当の注意を払っていたと判断した。

一方で「しかし、師匠としての立場にありながら、相撲協会の方針に反して不要不急の外出に及んだことを不問に付すことはできず、田子ノ浦に猛省を促す必要があると考え、懲戒処分のけん責が妥当と判断した」とした。