大相撲秋場所で初優勝を果たした新大関の正代(28=時津風)が6日、11月場所(8日初日、東京・両国国技館)に向けて始動した。都内の部屋で約1時間、基礎運動や筋力トレーニングに没頭。大関として初めて稽古場に降りたが「特に変化はない。稽古始めなのでしっかり体を動かそうという意識だった」と普段通りを強調した。

肉声で故郷に感謝の思いを伝える。7日から数日間、出身の熊本県宇土市に帰郷する予定。同市役所や母校の熊本農高などに優勝と大関昇進の報告をする。画面越しで声援を送ってくれた熊本のファンに「改めてたくさんの人に応援してもらったなと実感した」と感謝した。一層期待が高まる新大関場所に向けて「今までの場所よりはプレッシャーを感じますね。新大関として存在感をみんなに伝わるようにしたい」と看板力士としての自覚を込めた。