大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が、心技体をそろえて11月場所(8日初日、東京・両国国技館)に臨む。9日、都内の高砂部屋で朝稽古を行った。

相撲は取らず、25キロの重りを持ってのすり足や、ぶつかり稽古で若い衆に胸を出して汗を流した。この日は、午後に上半身のトレーニングを予定しているといい「今日は下半身中心でやりました。バランスを考えて、何をするかを考えてやった」と話した。

秋場所終了から1週間以上がたち、あらためて同場所を振り返った。「(初日から)3連敗の時は勝ち急いだりして落ち着きがなかった。心技体を見て、『体』しかなかったと思う」と分析。さらに「『技』というか技術もなかったし、1番は『心』ですかね。冷静な気持ちがなかった」と反省した。だからこそ「この3つがそろわないと15日間、勝てないことはないけど必要」と心技体の重要性を説いた。