日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が6日、新型コロナウイルス感染が判明した横綱白鵬(35)が所属する宮城野部屋の師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)と力士ら全員が、PCR検査の結果で陰性だったことを明かした。一方で、入院措置となった白鵬の容体については「特に連絡は入っていない」と不明だという。

3場所連続休場中で昨年の11月場所後に横綱審議委員会から「注意」の決議を下され、窮地に立つ白鵬。10日に初日を迎える初場所(東京・両国国技館)の休場は確実だが、陰性だった力士らの出場についても「ちょっと分からない。濃厚接触にあたる可能性があるので」と説明した。検査結果は陰性も、保健所や専門医の意見を聞くなどして慎重に判断するという。

年末から年明けにかけて荒汐部屋で12人の集団感染が発生し、初場所直前に現役トップの感染が判明。政府が7日にも緊急事態宣言の再発令を決定するが、協会は初場所開催の準備を進める。芝田山広報部長は「緊急事態宣言が出た中で何か決めないといけないことがあれば、臨時理事会を開くことになる」と説明。緊急事態宣言の内容を注視しながら、開催方法などを巡って柔軟に対応していく。

3月に大阪での開催を予定している春場所についても「準備はしているけど、大阪府の感染者の増減でどうなるか」と見通しは立たず。今は、日々起こる事に対して丁寧に対応していくだけだ。