日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)は9日、報道陣の電話取材に応じ、10日に初日を迎える初場所(東京・両国国技館)について中止の可能性があったことを明かした。

協会員約900人を対象に実施したPCR検査の結果がこの日に判明し、前頭の千代翔馬、十両千代鳳ら計5人の感染が判明。尾車事業部長は「昨日の理事会で(検査)結果は明日になるので開催の中止も含めて理事長に任せてもいいですか、ということで理事会では了承を得ていた。もっと(感染が)広がっていたら開催中止というのもありえたと思う」と話した。

一方で、3月に大阪で開催を予定している春場所については「理事会では3月は大阪で開催すると決定している」と話すものの、「コロナの状況によるのが大前提。大阪も(緊急事態宣言が)出る。遅くとも場所後の理事会。ここまでが僕自身のリミットだと思っている」。私見ながら、今月中にも春場所開催の方針を固めるつもりだという。