西序二段81枚目の龍司(23=入間川)が、7戦全勝を飾った。千秋楽の優勝決定戦に臨む。

序ノ口で全勝の荒馬と土俵際、物言いがつく際どい勝負を制した。「残っていない、負けたと思った。まわしを取られたら負けるんで、横に動いて先手、先手で攻めていこうと。引きに落ちてくれてよかった」と振り返った。

最高位は西三段目15枚目。昨年、稽古中に右手首骨折の重傷を負って秋場所、11月場所と連続休場で番付を下げていた。手首の状態はまだ「70~80%」と言い、「不安があった」と明かす。その中での全勝だけに「初めてなんでうれしいです」と話した。

静岡県富士宮市出身。今年の目標を「けがせず三段目の真ん中まで(番付を)戻したい」。その前に優勝決定戦。手首が万全ではないだけに「相手は強いはず。動きで勝てるようにしたい」と意気込んだ。