大相撲の十両石浦(31=宮城野)が、心機一転で春場所(3月14日初日、東京両国国技館)に臨む。

21日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた合同稽古2日目に参加。関取衆らによる申し合い稽古で10番(7勝)取って汗を流した。

初場所前にしこ名の下の部分を本名の「将勝」から「鹿介」に改名した。由来は、武将の山中鹿介。「地元の武将でもともと好きだった」といい、「いい言葉だなと思ったのが鹿介。『我に七難八苦を与えたまえ』と願ったという。31歳になって周りからうるさく言われなくなった。自分の好きなようにできるようになった時に自分でやらないといけないと思った」と改名理由を明かした。

しかし、初場所前に兄弟子の横綱白鵬が新型コロナウイルスに感染したため、石浦をはじめ、同部屋の全力士は初場所全休の措置がとられた。「横綱(白鵬)は立ち合いの確認をされている。炎鵬は腰を痛めているよう。稽古しに来ました」と現在の部屋の関取衆の状況を説明。多くの関取衆と肌を合わせることが出来ると思い、合同稽古に参加した。厳しい状況に負けず、1場所でも早く幕内復帰を狙う。