日本相撲協会は11日、協会所属の年寄と力士750人に対して10日に実施した新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査の結果について、山響部屋付きの小野川親方(元前頭北太樹)と、尾上部屋付きの音羽山親方(元前頭天鎧鵬)の2人に、新型コロナ陽性が確認されたことを発表した。力士の陽性判明者は0人だった。

両親方が所属する部屋の力士らの春場所出場について、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(両親方が)稽古場で胸を出したとなると難しくなる可能性がある」と説明した。両親方が力士らと接触を伴う稽古をしてきたか調査中だといい、接触を伴う稽古をしていた場合、力士らは濃厚接触者と判断されて春場所出場が厳しくなるという。12日に実施される春場所の取組編成会議までに調査が終わる見込みで、同日に出場可否の判断が下される。

また、小野川親方と音羽山親方は、社会貢献部に所属している。両親方はこの日までに、同部所属の他の親方らと春場所開催に向けての準備を進めてきたという。2人と接触があったとみられる親方や協会職員の約15人が、春場所初日前日の13日に再検査を実施するといい、陽性反応が出た親方らは同場所を休場するという。