日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は大相撲春場所3日目の16日、報道陣の電話取材に応じ、春場所後に横綱審議委員会(横審)の定例会を開催することを明かした。春場所初日前には、横審の定例会の開催は未定としていたが「横綱審議委員会は開催になります。予定には入っていなかったけど会場も押さえている」と明かした。

進退を懸けて春場所に臨むはずだった横綱鶴竜は、場所前の稽古で左足太ももを負傷して休場した。横綱白鵬は出場するも、右膝負傷により3日目から休場する事態となった。昨年11月場所後に横綱審議委員会から、引退勧告に次いで重い「注意」の決議を下された両横綱だったが、ともに5場所連続休場。さらに厳しい立場に追い込まれた両横綱だが、ともに現役続行の意欲を示している。

白鵬休場となったこの日、芝田山広報部長は「横綱審議委員会から指摘を受けながら先場所に続き1人は頭から1人は途中休場。今後はどうなるか分からないけど、何もないことはないでしょう。横綱の立場は大関とは違うということをどう認識するかということ。横綱は別格の力を持っているから称号がある。ぎりぎりの線ではダメ。難しい判断だけど本人しか自分の体は分からないんだから本人が見極めるしかない。長い歴史の中でこういう横綱の例はないですね」と持論を展開した。