大関復帰を果たした照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の昇進伝達式が31日、日本相撲協会公式YouTubeチャンネルで生配信された。伝達式の様子が生配信されるのは昨年9月に昇進した大関正代以来。

東京・両国国技館で大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会が開かれ、照ノ富士の大関昇進を全会一致で承認された。午前9時35分ごろに使者の高島理事(元関脇高望山)と浅香山審判委員(元大関魁皇)が、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋に到着。使者から満場一致で大関昇進が決まったことを伝えられた照ノ富士は、2000人以上の視聴者が見守る中「謹んでお受けいたします」とシンプルな口上を述べた。

照ノ富士の晴れ舞台に、部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)や宝富士ら部屋の関取衆も集まった。昇進を祝ってビールが入ったグラスを片手に乾杯の音頭も取られたが、新型コロナウイルス感染予防のためか、照ノ富士ら関係者がグラスに口をつけることはなかった。

照ノ富士は古傷の両膝に不安を抱えていることもあり、伝達式直前から正座の体勢を何度か取り直した。視聴者のコメント欄では「膝が心配」「足をくずしてほしい」「椅子に座らせてあげて」などと心配する声もあがった。