日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は9日、報道陣の電話取材に応じ、7月27日に師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)や大関朝乃山(27)らの集団感染が判明した高砂部屋の力士の中で、入院していた幕下以下の力士1人が、数日前に退院したことを明らかにした。

同広報部長は「コロナは油断できない。デルタ株は感染力が強いから、とにかく予防するように通達を(各部屋に)出している」と、感染学の専門医の意見を参考に、注意喚起していると説明した。

また、東京五輪の柔道会場である日本武道館を訪れたことをSNS上で露呈され、物議を醸している横綱白鵬(36=宮城野)については「特にその後は、何か(協会内で動きがあるか)ということは聞いていない」と話した。白鵬は先月27日に、複数のSNSで会場を訪れていたことが判明。モンゴル五輪委員会のアンバサダーを務めているというが、芝田山広報部長は「(会場へ)行くのなら申請書を出して、こちらで審査しないといけない状況」と、申請書の提出がないことに疑問を呈し、さらに「勘違いということじゃなくて常識、非常識が全く分かっていないということ。決められたルールを守ってない。ルール破りの常習だよ。大きな問題だよ」と厳しく断じていた。