大相撲の新横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が24日、東京・明治神宮で行われた横綱推挙状授与式と奉納土俵入りに臨み、不知火型の土俵入りを披露した。太刀持ちに宝富士、露払いに照強を従え、不安を抱える両膝にテーピングを施してはいたが、力強い四股を踏んで1分40秒の土俵入りを立派に務めた。推挙式と土俵入りを終えて照ノ富士は、報道陣の代表取材に応じて心境などを明かした。

-今の率直な気持ちは

照ノ富士 そうですね。まあ、まだ自分の目で見てないんで何とも言えないですけど。まあ、ちゃんと出来たかなと思いますけど。

-師匠と同じ不知火型。かなり練習されたのでは

照ノ富士 そうですね。練習する時間あったので。ちょっと自分なりに練習をして。

-あらためて、横綱になったことへの実感は

照ノ富士 そうですね。これからも、よりいっそう頑張らなきゃいけないなと、あらためて思いました。

-コロナ禍で観客の前での土俵入りにはならなかった

照ノ富士 まああの、こういう世の中になってますから。これは仕方ないことですし。でも逆にこうやって土俵入りできたことを感謝して、ちょっとずつ、みんなに元気を与えていきたいなと思っています。

-部屋の2人と一緒に土俵入りしたことについては

照ノ富士 そうですね。ずっと一緒に励み合ってきた仲間たちでやったのが、やっぱり一番うれしく思います。

-新横綱の秋場所に向けて抱負を

照ノ富士 自分の出来ること精いっぱいやって、臨みたいなと思っています。

-初めての土俵入り、緊張感はあったか

照ノ富士 ああ、それは大丈夫です。

-綱を巻いた時の心境は

照ノ富士 そうですね。もっと責任感持って頑張っていかないといけないなと思いました。

-師匠からは1回だけ教えられたと。それで十分か

照ノ富士 そうですね。はい。

-稽古後に毎日練習していた

照ノ富士 ええ。まあ時間あればやってました。

-今日の三つぞろえの化粧まわしは、師匠のものを使った

照ノ富士 そうですね。間に合わなかったんでね。しかも師匠がつけてた化粧まわしで、日馬富士横綱もつけてたし。自分も、あらためて(横綱に)なったなというか、横綱になれたなという実感がちょっと沸きました。