結びの一番の後に行われる弓取り式で、担当する力士が2日目から急きょ交代した。

元幕下で東序二段45枚目の聡ノ富士(44=伊勢ケ浜)が2018年初場所以来3年8カ月ぶりに務めた。同時に、自身の持つ弓取り力士の最高齢記録を更新した。関係者によると、初日の夜に準備することを聡ノ富士に伝え、2日目の昼ごろに正式決定したという。

初日は西幕下22枚目の将豊竜(24=時津風)が務めており、2日目の取組表にもしこ名が掲載されていた。かつて横綱鶴竜の付け人を務めていた将豊竜は2020年初場所3日目から弓取りを続けていたが、初日の取組で肩を痛めたため、急きょ交代することになった。

弓取り式は結びの一番の後、勝った力士に代わって弓を振る儀式のこと。江戸時代、勝ち力士が褒美にもらった弓で舞ったことが由来とされ、勝利の喜びを表す。一般的に、横綱が在籍する部屋の幕下力士が行うとされる。