初の横綱戦に挑んだ東前頭筆頭の豊昇龍(22=立浪)だが、横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)に十分な体勢を許し、アッサリと寄り倒された。

横綱の懐に何とか潜り込もうとしたが、右四つ、左上手を与える体勢では勝ち目なし。電話取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、報道陣の「何とか抵抗しましたか」の問い掛けに「抵抗したうちには入らない。何かやろうとはしていたけど、何も出来なかった」と分析。右四つの体勢にも「自分十分でも相手は十二分。動いてからだったら、また違っていただろうが」と、まともに行きすぎた相撲を解説した。

その一方で、新横綱で2連勝スタートの照ノ富士については「落ち着いていた。安定しているんじゃないかな」と評価していた。