新十両の西十両13枚目・朝志雄(あさしゆう、27=高砂)は、矢後にはたき込まれて初日から4連敗を喫した。

立ち合いから攻め込んだが、相手に冷静にさばかれた。「止まってしまって、その後がダメです。攻めるところでできていない。詰めの甘さが出ている」と反省ばかり口をついた。

右膝の大けがで序ノ口まで番付を下げる苦境を乗り越え、関取の座をつかんだ。名古屋場所後も両膝と足首の手術を受け、状態を確かめながらの土俵が続く。「体は動いている。やれることをやって、やるしかないんで」。まだ残り11日。まず1勝から希望の明かりをつかむ。