人気力士の東前頭6枚目の宇良(29=木瀬)が、ようやく初日を出した。

千代翔馬の攻めをかわしながら押し出した。「勝ててよかったです。流れに乗れたのだと思います」と淡々と振り返った。

両膝の大けがから序二段まで落ちて、自己最高位の東前頭4枚目近くまで番付を戻してきた。しかし、今場所は大苦戦。2日目には照強の張り手を食らい、出血もした。幕内上位を「本当に強いですね。かなわないですよね」と苦笑いまじりで表現した。

「ここで通用したら…難しいですよね。まだ4日間なんで、難しいですよね」。試行錯誤ながら、幕内上位で宇良が最初の1歩を踏み出した。