幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉)が、西前頭2枚目霧馬山(25=陸奥)の奮闘に期待した。小結逸ノ城相手に、頭をつけながらのじっくりと攻める相撲で勝って初日から4連勝。新三役を狙う霧馬山が、幕内上位で存在感を示している。

土俵下で取組を見守った錦戸審判長は「ああいう勝ち方が出来るんですね。力をつけている」と評価し、「台風の目になるんじゃないかな」と霧馬山の奮闘を期した。5日目は横綱照ノ富士との対戦。錦戸審判長は「照ノ富士も低くなるが、我慢していければ。照ノ富士も引くときは引く。それに乗じて前に出ていければ」と話した。

一方、大関陣に対しては厳しい意見が出た。土俵際の逆転で白星を手にした正代には対しては「バタバタしている。アゴが上がっている。(正代は)ああいう立ち合いなんだろうけど、大関なら勝ったうちにはならない」。初日が出たかど番の貴景勝に対しても「バタバタしてましたね。本来の足が出ていない」と評した。