大相撲秋場所で11勝を挙げた平幕の妙義龍(34=境川)が19日、9月30日に現役を引退した元横綱白鵬の間垣親方(36)について「自分が入門したときから横綱で、最後まで強かった。初めての金星(は白鵬戦)だったので、うれしい金星だった」と思い出を振り返った。

東京・両国国技館で行われた日本相撲協会のインフルエンザ予防接種後に取材に応じた。白鵬の“全盛期”を知る数少ないベテラン力士だけに「同じ時代におれてうれしい」と感謝。合い口は通算は2勝20敗。「立ち合いの種類が多かった。全て研究されているような感じで、立ち合いも(思い切り)当たれなかった」と、白鵬の強さを振り返った。

同世代の最強横綱は土俵に別れを告げたが、自身は秋場所で千秋楽まで優勝争いに絡み、6度目の技能賞を獲得するなど衰え知らず。上位に番付を上げる九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)に向けて、25日から両国国技館内の相撲教習所で始まる合同稽古については「もう少し考えたい」と参加を検討中とした。