元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(41)が、九州場所を現地で観戦し、おいの西前頭5枚目豊昇龍(22=立浪)にハッパをかけた。

豊昇龍はこの日、大栄翔に押し倒されて5勝7敗と後がなくなった。打ち出し後、報道陣の取材に応じたダグワドルジ氏は「花咲かしてくれよコノヤローって感じですね。剣道部のあれ(竹刀)でケツに2、3発たたいてあげたい。気引き締めてやらないとですね」と独特な言い回しで活を入れた。

ダグワドルジ氏は10月4日にツイッターで「九州場所見に行く」、「久々相撲見るの楽しみ」と発信しており、おいの西前頭5枚目豊昇龍(22=立浪)にもすでに観戦を“予告”していた。

予告通り姿を現し、黒縁のメガネに紺のジャケット、白いマスク姿で西のマス席に夫人と座って幕内の取組を観戦。ツイッターには「久々」と、大相撲観戦への興奮具合をうかがわせるように絵文字付きで投稿。おいの豊昇龍が大栄翔に敗れると「素晴らしい負け」と投稿した。

幕内通算25回の優勝を誇り、自身はモンゴルの英雄と呼ばれた。「大関、関脇で終わった人間に対してじゃない。横綱になった人間なんだから。(豊昇龍には)血の中を守ってほしいんですよ。勝ってなんぼだから。負けてかわいそうじゃない。私がもっと彼に勇気をあげたいんですよ」と力説。「もっと集中してほしい、ガッツ入れてほしい。一人の、一匹のオオカミになってほしい。世の中で僕だけだってのに集中してほしい。僕が勝ったら喜ぶんだ、応援してくれるんだと思って責任取って頑張って欲しい」と熱いエールを送った。

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○豊昇龍の向こうに…

大栄翔 (元横綱朝青龍氏の来場は)分かっていなかったけど、たまりに座った時、対面に豊昇龍関の後方に座っているのが見えました。