大相撲初場所(来年1月9日初日、東京・両国国技館)中などに相撲博物館で「特別展 69代横綱白鵬翔」が開催されるのに合わせて24日、同場所で報道陣向けの内覧会が行われた。

特別展では間垣親方(元横綱白鵬)の現役中のさまざまな写真をはじめ、横綱土俵入りで使用した三つぞろえや締め込みなど、約100点の展示資料が置かれる。

内覧会には間垣親方本人も参加した。新弟子時代の教習所での集合写真や、04年九州場所で横綱朝青龍から初金星を取った時の写真、63連勝を記念して横綱審議委員会から贈られた「土俵王」像など展示資料をゆっくりと見て回った。「全て昨日のように覚えているし、思い出の詰まったものがたくさんありますね」と感慨深げに話した。

この日はまだ一部の展示資料しか置いておらず間垣親方は時折、日本相撲協会職員に追加の展示資料の提案をしていた。「入門した時の(自身の)パネルも置きたいね。最初からこんな立派な体ではない。誰にでもチャンスはあるんだと」とポツリ。来日当時は175センチ、62キロと小柄だった間垣親方ならではの提案だ。

特別展が開催される初場所の展望を問われると「やっぱり横綱照ノ富士関がちょっと力の差あるね」と九州場所で全勝優勝を果たした横綱照ノ富士に注目した。一方で「連勝を伸ばせば盛り上がる。そして、それを誰が倒すのかと話題になる」と伏兵の出現も期待。そして最後には「その脇にこの白鵬展がある。足を運んでもらえたらと思います」としっかりとアピールした。