3日目から新弟子(再出世力士含む)による前相撲が行われ、昨年6月の関東大会を制した東洋大牛久高3年の花房(本名・花房海、18=二所ノ関)が、会心の相撲でデビューした。学生相撲出身の薩摩翔(22=追手風)を相手に、得意のハズ押しで電車道。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も期待する有望株は「(師匠には)緊張せずにいけと言われた。(幕内の)若隆景関のような相撲を取っていきたい」と話した。

“栄対決”も実現した。ともに埼玉栄高3年の琴手計(本名・手計太希、18=佐渡ケ嶽)と若ノ勝(本名・竹田章一郎、18=常盤山)は、琴手計に軍配。兄に十両琴勝峰を持ち、関取昇進前の兄と同じしこ名でデビューを飾った琴手計は「まだ慣れないけど、ここから少しずつ上がって関取を目指したい」と抱負を語った。若ノ勝は、同校OBで同部屋の大関貴景勝があこがれ。「自分も突き押しなので、近くで見て学べたら」と話した。

外国人同士の対戦となった大青山(本名・アスハダ、21=荒汐)と琴拳龍(本名・ガンドルガ・ビルグーン、17=佐渡ケ嶽)は、大青山が勝利。中国・内モンゴル自治区出身の大青山は、静岡・飛龍高時代に宇佐大会ベスト8などの実績があり「中学1年の時、白鵬杯に出場したのがきっかけで相撲をやりたい気持ちが出てきた。しこ名は内モンゴルの山の名前。そのふもとで育ってきたので」と流ちょうな日本語で話した。