右足首の負傷により初場所4日目から休場する大関貴景勝(25=常盤山)について、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「(今場所は)相撲を取らない。治療に専念させる」と、再出場させない意向を示した。3月の春場所は5度目のかど番で迎えることになる。

貴景勝はこの日、日本相撲協会に「右足関節靱帯(じんたい)損傷により約2週間の治療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。師匠によると、負傷したのは前日3日目の宇良戦で、一番目の相撲で倒れ込んだ際に痛めたという。「昨日の夜も話して、今日の朝に『痛くて相撲が取れません』と連絡があった」と説明した。

貴景勝は初日こそ若隆景を会心の内容で退けたが、2日目から明生、宇良に連敗して1勝2敗と精彩を欠いていた。

4日目の対戦相手、霧馬山は不戦勝となる。

今場所の十両以上の休場者は、所属部屋に新型コロナウイルス感染者が出た幕内高安らに続いて6人目となった。