三段目は西81枚目の向中野(19=宮城野)が、東19枚目の長内との優勝決定戦を制した。

「師匠(元幕内竹葉山の宮城野親方)から『7番勝ってるんだから負けても勝っても気楽にいけ』と言われたんで気楽にいけました。いい相撲だったと思います」。近大相撲部出身の長内を相手に胸を合わせて寄り切った。

鳥取西中で中学横綱となり、鳥取城北高でも2年時に個人で全国準優勝、国体では団体優勝を飾った。しかし、3年時はコロナ禍で多くの大会が中止となり、「目標がすべてなくなって悔しい思いをした。今、相撲をとれていることに感謝している」と話していた。

序ノ口、序二段ではあと1歩で優勝を逃してきた。「期待されながら優勝できなかった」と優勝への意欲は強かった。「勝負の世界なんで負けることもあると思うが、自分の相撲をとりきって勝てるよう頑張りたい」と力強く話した。