人気業師の東前頭2枚目宇良(29=木瀬)が、自己最高位で勝ち越しを決めた。

巨漢の千代丸に会心の相撲を見せた。立ち合いはもろ手突きを避けるように頭を下げて突っ込むと、のど輪で起こしてハズで攻め立てた。圧力に耐えかねた千代丸が体勢を崩し、すかさず宇良が押し倒した。8勝7敗。2場所連続の勝ち越しとなった。

今場所は連敗発進だったが、大関貴景勝ら三役以上を4人破るなど存在感を放った。「(15日間を通じて)課題が見つかった。(課題は)それは言わないです。(来場所に向けて)終わったばかりであれですけど、来場所も頑張りたいです」。大阪・寝屋川市出身で、3月の春場所はご当所。新三役の可能性もあるが「分からないですね、番付のことは」と関心を示さなかった。