関脇御嶽海(29=出羽海)が、事実上の大関昇進を決めた。

結びの一番で横綱照ノ富士を寄り切りで破って、3度目の優勝。日本相撲協会審判部の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)が、大関昇進をはかる臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、了承された。本来は大関とりの懸かる場所ではなかったが、昇進目安の「三役で3場所33勝」への到達、相撲内容などが評価された。26日の臨時理事会、春場所の番付編成会議を経て正式に決定する。

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御嶽海の優勝の瞬間を、フィリピン出身の母マルガリータさん(51)が会場で見届けた。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、約2年ぶりの本場所観戦。マルガリータさんは、この日朝に「気をつけて頑張ってね。みんな祈ってるよ」などとメールを送ったという。息子の優勝を見届けて「すごく感動しました。これからも大関で大変だけど頑張って欲しい」とエールを送った。