日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が春場所千秋楽の27日、協会あいさつに臨んだ。

御嶽海が新大関として迎えた今場所は、6日目から横綱照ノ富士が休場した。“荒れる春場所”の様相を呈する中で、14日目を終えて新関脇の若隆景と平幕の高安が2敗でトップ。3敗の琴ノ若が1差で追う。3人の誰が勝っても初優勝となり、賜杯の行方に注目が集まっている。

あいさつ全文は以下の通り。

千秋楽にあたり、謹んでごあいさつを申し上げます。はじめに新型コロナウイルスに感染された方々に心からお見舞いを申し上げ、1日も早いご回復をお祈り申し上げます。

そして長期間にわたり懸命にコロナウイルスと戦っておられる医療従事者の皆さま、最前線で尽力されている全ての皆さま、そのご家族の皆さまには心から敬意を表し、深く感謝を申し上げます。

加えて協会員の検査や体育館での応急対応でご尽力を賜りました地域の医療従事者の皆さまにもこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。

今場所は3年ぶりに大阪でお客さまをお迎えしての本場所開催となりましたが、本日千秋楽を迎えることができました。これもひとえに皆様の温かいご支援をはじめ、今場所の感染対策にご対応いただきましたお客さまのご協力のたまものと厚く御礼を申し上げます。

横綱の休場は大変遺憾ではございますが、大阪の地で多くのお客さまにご観戦いただき、心のこもった応援をいただいたことに協会員一同心から感謝しております。

今後も日本古来よりの伝統文化である大相撲の継承、発展、土俵の充実に一層の努力をしてまいります。何とぞなお一層のご指導ご鞭撻(べんたつ)を賜りますようお願いを申し上げ、ごあいさつといたします。

令和4年3月27日、公益財団法人日本相撲協会理事長、八角信芳