“親子3代”で幕内力士の西前頭6枚目琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)は、11勝4敗で3度目の敢闘賞を受賞した。

勝てば初優勝に望みをつなげる小結豊昇龍との一番。もろ差し狙いから左上手を取ると、相手の下手投げに振られて体勢を崩した。最後は上手が切れて、下手出し投げに屈した。

【大相撲】春場所・幕内の星取表

トップの関脇若隆景と高安が敗れて3敗で並び、2人による優勝決定戦にもつれ込んだ。仮に自身が勝っていれば、ともえ戦となっていた。賜杯への意識については「気持ちは変わらずいつも通りでした」と淡々としていたが、千秋楽の一番を飾れず「この悔しさを忘れずにやっていきたい」と話した。

元横綱琴桜は母方の祖父で、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は父親。11勝と敢闘賞は2場所連続で、来場所の上位戦に向けて弾みをつけた。