角界初の東大出身力士となった須山(24=木瀬)が前相撲3日目に登場し、日体大相撲部出身の今関(23=玉ノ井)を下して3連勝を飾り一番出世を決めた。3連勝について引き締まった表情は変えず「良かったです。来場所は序ノ口なので、明日からまた稽古を頑張りたいです」と淡々と答えた。

対戦した今関は東京・足立新田高3年生の時に出た全国高校相撲金沢大会で個人準優勝、日体大4年時に出場した大学選手権団体戦では優勝の立役者になった実力者。大学では対戦経験がなかった。初日、2日目とまわしを取って攻めた須山だが、この日は打って変わり激しい突っ張りをみせた。「気合を入れて突っ張ろうと思いました」と語り、2日目までとの戦いの違いについて問われると「勘です」と野性味を感じさせた。

今場所8日目には前相撲を取った新弟子の新序出世披露があり、師匠や部屋の兄弟子らの化粧まわしを締めて土俵に上がる。観客の前でお披露目される化粧まわしについて「決まってないです」。前相撲を終えて「来場所に向けて頑張ろうと思います」と気を引き締めた。

体重の増量にも励むが、昨夜食べた夜食については「うどんでした」と明かした。好物のカレーなども食べながら「順調に大きくなっています」。来場所でさらに成長した姿を見せる。