大相撲の20年春場所を最後に現役を引退した元関脇豊ノ島の井筒親方の引退、年寄井筒襲名披露大相撲が28日東京・両国国技館で行われた。

1人娘、希歩ちゃん(9)が父への愛情いっぱいの手紙を読み上げた。

「とうとへ。18年間、お相撲お疲れさま。私が『お相撲をやめないで』と言って、やめないでくれてありがとう。とうとが洗い髪のときしか肩車ができなかったけど、お相撲をやめて今髪を切ることになって少しうれしいです。断髪式が終わったら、必ずどこかの場所に連れて行ってね。それとお菓子もたくさん買ってね、約束。大好きだよ。これからも家族3人で仲良く暮らしていこうね。希歩より」

父と娘の普段の様子が分かるエピソードを織り交ぜた手紙に、集まったファンから温かい拍手がわきおこった。

断髪式を終えて短髪姿で報道陣の前に登場した井筒親方も「ぐっときたんですけど…」と感情が大きく揺さぶられたことを認めながら、わが子の愛くるしさが勝った様子。「かわいいな、と。ニヤニヤしちゃいました(笑)」と、ひときわうれしそうに話していた。【平山連】