大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が24日、東京・両国国技館で行われ、4人が受検して3人が体格基準(167センチ以上、67キロ以上)を満たした。合格者は内臓検査の結果を待ち、初日に発表される。一方で日大出身で学生横綱の川副圭太(23)は166センチ、110キロと身長が1センチ体格基準に満たしていないが、幕下付け出し資格を有しているので体格は合否に判定されない。内臓検査に合格すれば秋場所で幕下15枚目格でデビューすることになる。

番付近くにいることが予想される大関経験者の朝乃山(28=高砂)との対戦を熱望し、川副は「うれしいですね。ワクワクはしてます。やってみたい気持ちの方が強い。胸を借りるつもりで、でも倒しにいきます」と意気込みを語った。前日には高砂部屋に出稽古へ訪れたが、足首のけがで一緒に相撲を取ることはなかった。間近で見ると「めちゃくちゃ大きかったです」と驚きを隠さない。続けて「やっぱり雰囲気もありますし、アマチュアとは違うデカさ。筋肉のよろいみたいな感じだった」と印象を語った。

この日の新弟子検査については緊張したといい、付け出し資格を有していれば身長、体重の判定はないというルールについては「知らなかったです。ないっていうのは聞いてたんですけど、(検査を担当した)伊勢ケ浜親方が武双山さん(藤島親方)と一緒に『付け出しでも身長足りなかったらダメでしょ』みたいに言われて、けっこう冗談交じりじゃなくて本気な感じだったので。『ヤバっ!』と思った」。イチかバチか背伸びをすることも考えたが、「(親方衆の)視線がすごかったのでできなかったです」と明かした。

また、川副と同じ日大出身の石岡弥輝也(みきや、23=伊勢ケ浜)は183センチ、141キロで基準を満たした。「まだ土俵には立っていないが、とりあえず、これからという感じですね」と先を見据えた。